いろいろ検証中のAlternatorCharger。
今回導入したのは、鉛サブバの延命と容量拡張が主な目的です。
車載サブバをリチウムに置き換えてしまえば早いんですが、ZILの走行充電の仕組みがイマイチよくわかっていないのと、外部充電機とMPPTソーラー充電機が鉛用なのでリプレイスもしくは設定変更が必要なので、ちょっと手間がかかってしまいます。
恐らく今の周辺装置のままでもソーラー併用してれば満充電にはなるとは思うのですが、しばらくは鉛+AlternatorChargerのままで行きます。
ZIL520のインバータ使用
さて、鉛サブバッテリを搭載したZILシリーズは1500Wのインバータが接続されていて、エアコンや電子レンジ含めた大抵の家電は動作させることができます。
が、鉛バッテリは大電流を流すと劣化が激しいので、エアコンを使用するような場合でも、我が家の場合は基本的にはエンジンをかけた状態でしか使用してません。
鉛バッテリで適正と言われているのは1/10C(大まかに1時間当たり容量の1/10)なので、100Ahのバッテリであれば10A。ZILシリーズの場合はトリプルなので30A(400W)程度です。
なので、走行充電で入力される電流量はあまりバッテリには優しくありません。
そこでAlternatorChargerとポタ電を活用することで鉛バッテリに優しい充放電ができるようになります。
大電力の100V製品を使うのはあくまでポタ電のACコンセントからにして、AlternatorChargerの入力を例えば300W~400W程度にしておくことで、鉛バッテリからの持ち出しは最大でも30A程度に制限できます。
純正インバータに刺さっているプラグを、延長コード等で伸ばしてDelta2MaxAC出力に差し込めば車内のコンセントでポタ電の電力を使用できるようになります。
AlternatorChargerの充電量
前回AlternatorChargerの走行チェックをした際に、500W程度しか充電できなかったのはなぜか、ちょっと疑問に思っていました。
本当に充電制御のせいなのか?
ZIL520の回路図を見てみましたが、リレーがONになると、メインとサブバと直結している様に見えます。(図には入ってませんが、途中にブレーカがあるようなので、充電量の制御はしているのかもしれません。)
走行充電器が入っているものと思ってましたが、そうではなさそうです。
鉛サブは走行充電されているとき、満充電の場合は14V程度、AlternatorChargerで吸い上げ続けているときは13Vをキープしています。
通常、鉛バッテリの満充電時電圧は12.6~12.8Vで、終止電圧は14.4V。
13Vをキープしているサブバ(およびメイン)は満充電状態であるため、オルタから見れば大電流での充電は必要ないので、AlternatorChargerの最大電力(800W)で充電されないような気がします。
AlternatorChargerの設定を12.8Vとかに設定出来れば動きが良くなる気がするんですが、設定は1V単位なので12Vにしてしまうと、サブバから吸い上げ尽くしてしまう。。。
Delta2Maxの充電量を結構減らして試してみた
エンジン始動直後は一瞬800W近い充電量に達するので、オルタネータからの発電とサブバからの持ち出しが発生していると推測されます。
暫くすると500W程度に落ち着きます。
この状態で自宅から30分くらい先のホムセンへ移動
思ったより早く到着して15分くらいしか走れませんでした。
アイドリング中は350W前後。走行時も2000rpmくらい回しているときは500Wくらいで充電されていますが、充電制御で一番発電されるであろうエンジンブレーキ使用時でも充電量は増えなかったので、動きを見る限り充電制御は関係なく、単純に発電量が足りてないのだと思います。
試しにエアコンをOFFにしてみると発電量が少し増えました。
そして帰ろうとしたら不可思議な現象が起きました。
以前にもあったのですが、アイドリング状態でサブバの電圧が13.5V程度なのに、AlternatorChargerからの充電量が0Wという状態が暫く続きました。始動電圧は13Vに設定されています。
5分くらいすると充電を始めたのですが、以前はこの状態で一向に充電が始まらず壊れたか?と思ったくらいです。挙動が謎です。
結果、往復で約60分くらい走って来ましたが、帰宅後の充電量は(50%-35%)×2000Wh=300Wh充電されました。
今週末斑尾までキャンプ予定なので、片道5時間で1500Whの発電は見込めそう。
カムロードのオルタ発電量は130A、充電されている電力は大体350~500W(27~38A)なので、オルタの容量的には余裕です。
我が家の場合、車両部分でAndroidナビ、PND、全方向ドラレコ、レー探、バックモニタ、ウーハーとかもありますから、エアコン稼働時だと数百Wは消費されているわけで、アイドリング程度ではきっちり充電できるだけの発電量は得られていないのかもしれません。