マンション住まいでのキャンピングカーの排水処理問題について

以前、排水作業について書いたブログを書きました。

leek2-301.hatenablog.com

 

先日、駐車場場所が変更になったことで、排水作業が困難になり同様の作業を行えないため、方法を考えていたときに以前から思っていた疑問が湧き上がってきました。

 

バンテックでは納車説明の際、「グレータンクは道路脇に車を停めて、道路の排水口へ。。。」と教えられました。

さすがにそれは近所の目もありますし、マナー違反なのでは?と思いやってませんが、どこまでがOKなのかがわからなかったので、東京都下水道局に問い合わせてみたところ目から鱗が。。。

 

下水の種類

まず下水道には分流式と合流式があり、東京都23区内では8割が合流式とのこと。

分流式は雨水は川へ、汚水は処理場へ、合流式は全て処理場へ流れます。

そのため、雨水ますにグレータンクの排水を流すことはNG、汚水ますに流した物は処理場に行くということまでは理解していました。

東京五輪の際に注目されましたが、合流式は大雨が降るとオーバーフローした分は川に汚水が流れます。)

 

が、しかし。。。

管轄のお話し

まず、23区内は基本的に合流式なのでどこへ流したとしても同じ経路を辿り、最終的に下水処理場に送られるということになりますが、”公私境界”というものを境に扱いが変わります。

道路の排水口はあくまで道路上に降った雨を流すための設備で、”公私境界”を越えて排水できないと言うような内容の回答を頂きました。

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下水道局のガイドから引用

 

全て汚水

出しっぱなしの水道のイラスト

頂いた回答は清水タンクも汚水扱いと言うことですので、蛇口から出た時点で全て汚水扱いとなるみたいです。

極端な例で自宅の水道の蛇口にホースをつないで、道路の排水口に流してもそれは”汚水”になりますか?と聞いてみたところ回答はありませんでした。開封したら中古と同じ考えですかね。

 

結果として、清水タンク、グレータンク、ブラックタンクは全て”汚水”扱いとなり、キャンピングカーに載せた水は全て汚水として処理することになります。

 

法的なお話し

以上のことより、バンッテックの説明のグレータンクの排水を道路脇の排水口へ流すことはできません。また、それを通報されておまわりさんのご厄介になった場合、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に違反となり、5年以下の懲役若しくは1,000万円以下の罰金に該当してしまいます。

洗車をしている車のキャラクターのイラスト

とまぁ、厳密に解釈してしまうと、実は打ち水や自宅での洗車の排水が排水口に流れることすらNGなわけなです。

 

ここで書いた内容はあくまで”東京都”下水道局の回答が元になっていますので、お住まいの地区の下水道局の考え方は違う可能性があります。

不明な点があれば、お住まいの地区の下水道局に確認頂くことをお勧めします。

 

今後の排水方法

さて、今まではグレータンクの排水は持ち帰ったり、バットやバケツに一旦移してから排水。

清水タンクは洗車に利用していたりしていましたが、新しい駐車場は自宅から距離が離れてしまったので、排水はでかいクーラーボックスに全て移し替えて自宅に持ち帰る運用に変えようと思います。

あとは、なるべくダンプステーションがあるRVパークや、キャンプ場を選んで利用するくらいでしょうか、、、。

集合住宅住まいだと開放感求めて郊外へ外出したくなりますが、その居住環境はキャンピングカーを所有することに向いていない。なんともジレンマです。